夏颯に追いやられ


見上げた車窓からは みどりが溢れるけれど
一枚多く羽織った君の 服吹き抜ける風

晴れ間を結えば浸る 思い出も無いけれど
揺れる 揺れてる 陽炎を思う 貧血の朝

消せない

感情 劣情 ゆえに思い上がる 瞳に映ってた
世界は 変わらず 現実だったようだ
気づいたら過ぎゆく今


懐かしの雨雲と 踊ったワルツの果てに
疲れ 眠気に 従って生きた あの日は何処


瞳を閉じても眠れぬ夜
光を閉ざした瞳の先
空いたグラスに継ぎ足す
僕を忘れたい


痛みを 恐れて 消した昔のこと もう許せるのかな
脆くも 儚い そう思わせた 君が言った
夕立 止まない 辞めないで  部屋は暗くなっていたよ
晴れない ままでいい 心模様 ぐちゃぐちゃ
泣いてた 知りすぎてしまった 思いを

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